『飛ぶ鳥』
期待外れのこの体たらく
不甲斐の無さに唇噛んで
朝焼けの空ぼやけて滲む
己の弱さ骨身に染みる
午前三時の最後の電話
受話器の向こう声が震える
君の涙に釣られる様じゃ
俺もまだまだ修行が足りぬ
是で最後と何時でも思う
何時も思うが最後にならぬ
性懲りも無く又繰り返す
そんな自分が嫌いになれぬ
隣の芝生今夜も青く
思い出すのはあの笑顔だけ
君の涙に釣られる様じゃ
俺もまだまだ修行が足りぬ
飛ぶ鳥後を濁さぬ様に
何時か笑って話せる様に
君の涙に釣られる様じゃ
俺もまだまだ修行が足りぬ
-2004年作-